この記事は 食べログアドベントカレンダー2022 の6日目の記事です🎅🎄
こんにちは。食べログでiOSアプリ開発をしている深川( Twitter 、Qiita )と申します。
この記事を書くきっかけ
毎日リモートワークでもくもくと作業をする日々を過ごしていた中、雑務のようなあまりモチベーションの上がらない仕事していた週のチームのふりかえりで、 楽しく仕事をするにはどうすれば良いのか?というお題が出ました。 自分はたまたま最近自習でデブサミの下記資料を読んだのを思い出して
「日本にJoy,Incを創る!どん底からスタートしたぼくらのジョイインクジャーニー7年間の軌跡」安田 忠弘氏 [クリエーションライン株式会社]
https://www.slideshare.net/TadahiroYasuda/joyinc7-231269492
をチームのメンバーに話してみました。
機能しないチーム
上記資料の中には以下のように機能しないチームというのが出てきます。 コミュニケーションが不足している上手くいっていないチームは下記のように機能しなくなっていきます。
参考:「日本にJoy,Incを創る!どん底からスタートしたぼくらのジョイインクジャーニー7年間の軌跡」安田 忠弘氏 [クリエーションライン株式会社] のスライドの p.9
https://www.slideshare.net/TadahiroYasuda/joyinc7-231269492
当時の状況
私たちのチームでは、リモートワーク初期からコミュニケーションの課題は感じていて、雑談の取り組みをしていました。最初は、チームメンバー全員参加で毎日交代で当番の人が話題を用意して話すというスタイルだったのですが、話題を用意するのが負担というので任意参加のフリートークになっていました。
しかし、いつも同じような人がコミュニケーションをとっている状態になってしまい、チームの他のメンバーがどんな人なのか、どんなことを気にしているかなどがあまり見えなくなっていってしまいました。 新しく入った人も、いつも同じメンバーとの交流で、雑談に来ないメンバーとの交流が無い状態でした。
仕事をより楽しくするには?
前述したような状態だったために、もくもくと作業に集中するだけで楽しさをあまり感じていなかったように思います。まさに、この資料で登場する「仕事をより楽しくするには?」という課題もうちのチームにもあるような気がしました。
「全員参加のルーレット雑談」を始めてみる
そこで、新しくチームに入ってきた方が、前のチームでは事前に話題は決めずその場でルーレットで当番を決めて、当番はその場で思いつく話題やテーマを提供することで負担を減らしているという方法( ルーレット雑談 )を提案して頂き、うちのチームでも全員参加の朝会の進捗報告の際にルーレット雑談を始めてみることになりました。
全員の雑談を再開して
最初は会社の近くの行きつけの飲食店の話やこの前あった部内の飲み会の話、大河ドラマの話などから始まりました。話題に出た飲食店に行ってみる人がいたり、最近気をつけている健康のこととかが話題になったり、有名な会社の名前が変わったことなどを知ったりと、世の中についての情報共有などもしつつ徐々に色々な交流が生まれました。オンラインの通話だけでなく、チャットでも各々が好きなことを述べて盛り上がる感じでした。
みんなの感想
全員参加の雑談を再開してみんなの感想を聞いてみました。
- 全員参加の雑談再開してみて良かった
- 任意参加の場合は交流の無いメンバーとの距離感が離れていってしまっていたのが解消してきた
- 任意だと個々の作業を優先してしまうが、全員で参加することでちゃんと全員の交流が生まれて良かった
- 忙しい人も雑談できるようになって良かったと思う
- 前より他の人が見えなくなってきていたのが見えるようになってきた
- 業務が忙しいと任意雑談に参加しなくなるので、任意雑談なくして強制雑談だけ用意すれば良いと思う
- 2人や3人で話が途中で止まったら気まずいのでみんなで話すことで逆に話しやすくなる
- 新しく参画してから決まった人としか交流がなかったが、他の人とも交流ができた
- どんな些細なネタでも雑談が始まれば話が広がってゆくので、全員参加の雑談の機会を設けるのは良いと思いました。
- 前より他の人を知る機会ができた
概ね偏っていた交流が解消したという感想や、人数が増えて話しやすくなった、他の人を知る機会ができたなどの感想が多かったです。自分も普段交流できてなかったメンバーと交流ができるようになり、話も多くの人がしてくれるので盛り上がりやすくなったとも感じました。後、交流が途絶えていたメンバーのことをより知ることもできるようになりました。
楽しくなったか?
元々のお題となっていた楽しくなったか?についても聞いてみました。
- 気持ちに余裕がある時に雑談すると気持ち良い(楽しい)
- 気持ちに余裕がない時こそ雑談した方が良いかもしれない
- 楽しめるけど、作業溜まると辛いかも
- 雑談によって少し楽しくなった
- 話す人数が2,3人じゃなくなったことでピンポンのように話が弾んで楽しい
気持ちに余裕がある時は楽しいという感想が多かったです。作業との兼ね合いで難しいところではありますが、逆に気持ちに余裕がない時こそ雑談をした方が良いかもしれないという感想もありました。自分もここは今後も課題になるところだとは思っていて、作業が忙しくなってくるとやはり雑談する余裕は無くなってきます。なので、現在は基本的には全員参加ですが、緊急の作業などある場合は参加しなくて良いという形にはなっています。
リモートワークの中での雑談の役割
今回の雑談を再開してみて感じたことは、リモートワークの中での雑談の役割は大きく分けて3つあるということです。
互いを知る
リモートワークだと、人と話さずモクモクと作業を進めることができます。 しかし、職場であった何となく入って来る話や周りの情報が入って来なくなります。 そうすると、同じチームでも違う仕事をしていたりするとあの人はどういう人なのだろうか?やあの人は何が好きなのだろうか?などの互いの情報が入って来ないので、いざコミュニケーションをとりはじめる時にもどのように気をつければ良いのか?やどのように接すれば良いのかがわかりません。 普段から雑談を通しておくことで、コミュニケーションが取る必要が生じても、自然とコミュニケーションができるようになります。また、誰が何に詳しいのかなどもわかっているとその領域の仕事の相談などもしやすくなります。
楽しみを作る
リモートワークは孤独を感じやすいです。 独りで仕事の話や同じ人とばかり話しているのがずっと続くと、人によっては段々モチベーションが下がっていきます。 そんな中雑談が少しあるだけで、気持ちをリフレッシュし、人と交流する楽しみを与えてくれます。
一体感を作る
特に感じたのはこれで、全員で雑談をする時間を作ることで、全体での一体感が生まれます。 一体感は仲間意識を作り、チームとして互いを助けるように協力しやすくなります。 互いに仕事だけの話をしていると、楽しみなどを共有することが少ないので、段々チームとしての一体感が失われていきます。 一体感が失われると、段々殺伐として互いに助け合う心が失われていきます。
その他:雑談の良い影響は仕事だけではない
仕事以外にも雑談は以下のように自分自身の視野を広げることにも繋がります。 雑談の中で思わぬアイディアが生まれたという話もよくあります。
- こんな考え方・世界があるんだ
- あのニュース世間ではこう思われているんだ
- その知識知らなかった
- この悩み自分だけじゃなかったんだ
- あの業界がこんな雰囲気なら、この業界もこんな感じなのかな?
- 子育ての悩み共有・相談できた(安心)
まとめ
仕事を進めていくにはコミュニケーションが必要です。 上記資料の中でコミュニケーションが増えていく中で売上も上がったという話も挙げられていました。
気持ち良くより良い仕事 をするためにも仕事の中に雑談を取り入れてみるのはどうでしょうか?
最後に
私たちも依然試行錯誤の日々で改善すべきこともまだまだたくさんありますが、本記事が皆様のお役に立てれば幸いです。
明日は @araiguma47 さんの「新米パパ、育休を取る」です。お楽しみに!