この記事は 食べログアドベントカレンダー2024 の17日目の記事です🎅🎄
こんにちは。食べログ開発本部 ウェブ開発1部 Ownerチームで「食べログ求人」というサービスの開発や、食べログの営業チームが使っている業務系システムの開発を行なっている@itayaです。
今回は今話題のAIチャットボットを音声入力を用いて使うことで感じられた可能性についてお話しさせてもらいます。
音声入力を使おうと思ったきっかけ
ある日、いつも通り仕事をしていると、このようなチャットが飛んできました。
私はそれまで、音声入力がスマートフォンの機能などであることは知っていたものの、実際に使ったことはありませんでした。
ただ、社内の人がせっかく音声入力をAIチャットボットで使えるようにしてくれたのだから使ってみようと思い使い始めました。
試しに使用してみると、音声入力でAIチャットボットを使うことが思いの他便利に感じたために記事を書くことにしました。
音声入力でAIチャットボットを使うメリット
音声入力でAIチャットボットを使うことで私が感じたメリットは2つです。
1. 入力が楽
1つは入力が楽になるということです。
一応言っておくと、私はエンジニアをしていて今まで文字打つの面倒だなと感じたことはなかった人間です。
そんな自分が、音声入力を体感した時に思った感想が「入力が楽」でした。
ただの感覚値の可能性もあったので、音声入力と文字入力で同じことを聞いてみてそれぞれ時間を測るという検証をしてみました。
テーマとしては「今日のタスクの整理」です。
実際に音声入力で書き起こされた文章と、文字入力として入力したものとその時間がこちらです。
音声入力 | 文字入力 |
---|---|
![]() |
![]() |
18秒 | 31秒 |
もちろん、自分よりタイピングが速い人もいるため参考程度ではありますが、私にとっては音声入力が断然速く、何より楽でした。
「速くなった」ではなく「楽」と表現している部分について言及します。
文字を入力していると、私の場合誤字をした部分を修正したり、相手がAIチャットボットであってもある程度文章として体裁を整えなくてはいけないという心理が働いてしまいます。
しかし、音声入力であれば話したままの言葉を送信するだけなのでその分の手間が省けるので入力自体が速くなるとともに「楽」だと感じました。
2. 思考をそのまま伝える
これが音声入力でAIチャットボットを使うことにおいて大きな可能性を感じた部分です。
以前からAIチャットボットをブレストの相手として使っていましたが、音声入力を使ったやり取りは文字入力でやり取りするよりストレスフリーでかつ有意義に感じました。
なぜそのように感じるのか、上手く言語化できなかったので色々調べたり自分で考えたりしました。
すると、頭で考えていることをそのまま伝えられるという点が文字入力と違うのだと気づきました。
通常、アイデアなどをAIチャットボットに送信する場合には、考えを「ある程度正しい日本語」に変換し文字としてAIチャットボットへ送信することになります。
一方音声入力では、思っていることをそのまま送信できるので、その工程を除くことができます。
それにより、入力が楽になるだけでなくアイデアとして思い浮かべているものをそのままやり取りができ、より有意義なやり取りが可能になるのです。
実例 - 記事執筆のサポート
今回の記事執筆では、一部の工程を音声入力を用いてAIチャットボットとやり取りをしました。
今回アドベントカレンダーに参加するにあたって「音声入力xAIチャットボット」をテーマにしたいと思っていたものの、 それ以外のことは何も固まっていませんでした。
そこで、AIチャットボットに音声入力を用いて相談してみました。
実際に相談した内容と結果の一部をこちらで紹介します。
(音声入力なので、最初の例のように一部間違って認識されたりすることはありますが、次のやり取りで修正することで欲しい回答を問題なく得ることができています。)
自分が考えている以上のメリットを提案してくれたり、タイトルのアイデアを頂いたりできました。
その後、記事を完成させるためにアウトラインを作成し、文章の細部を整える作業は文字入力を用いたAIチャットボットを用いて行いました。
私はこれまで、記事を書く時に今回音声入力を用いてサポートもらった部分をかなり悩んでいたのですが、今回はいつもに比べてスムーズにその工程が進んだと感じています。
また、上記のように利用用途によって音声入力と文字入力を使い分けることでAIチャットボットをより有効に使えるということも合わせて伝えたいです。
今後に期待している部分
現時点では、入力する前にマイクボタンを押す必要があります。
しかし、これがなくなりGemini Liveなどのようにリアルタイムでの会話が可能になれば、コーディングなどの作業をしながらの相談も可能になるので、より業務が効率化できるのではと思っています。
また、チャットベースのやり取りだけでなく、簡単な資料の出力やTeamsチャットの送信ができるようになれば、コーディングをしながらウィンドウを切り替えたりすることがなく返答ができるようになるのでより快適に仕事ができるのではないかと期待しています。
まとめ
今回ご紹介したのは、活用例の1つに過ぎません。
皆さんもぜひ音声入力を用いてAIチャットボットを使い、色々な可能性を見つけて共有してください。
最初は話しかけることを少し恥ずかしいと感じるかもしれませんが、それは最初の1回だけです。
その1回を乗り切ることで、新たな発見があると思っています。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
明日は 中内さんの「ts-jestからSWCへのリプレイスで発生するJest.spyOnと型チェックの問題について」です。お楽しみに!