Tabelog Tech Blog

食べログの開発者による技術ブログです

iOSDC Japan 2025 参加レポート

iOSDCJapan2025パネル

こんにちは!食べログでiOSアプリ開発を担当しているエンジニアの筒井と、チームリーダーのです。この記事では、筒井が技術セッション、原がイベント全体のレポートを担当します!

今年も、2025年9月19日(金)から21日(日)にかけて開催されたiOSエンジニアのためのお祭り「iOSDC Japan 2025」に、食べログはゴールドスポンサーとして参加しました。

本記事では、3日間にわたるイベントの現地の熱気や、私たちが特に注目したセッション、スポンサーブースの様子などを余すところなくお伝えします。

目次

iOSDC Japan 2025の概要

今年のiOSDC Japanは、有明セントラルタワーホール&カンファレンスでのオフライン開催とオンライン配信のハイブリッド形式で行われました。記念すべき10回目の開催ということもあり、スポンサーは80社、スピーカーは110名と、過去最大級の規模だったのではないでしょうか。会場は多くのエンジニアの熱気に包まれていました。

会場では朝のドーナツや無限に供給されるコーヒー・オレンジジュース、15時以降はアルコールも提供され、セッションの合間にも参加者同士がリラックスして交流できる素晴らしい環境でした。

iOSDCJapan2025まとめ

食べログiOSエンジニアが注目したセッション3選

数多くの素晴らしいセッションの中から、現在の食べログアプリが抱える課題や、今後の技術戦略と照らし合わせて、特に注目した3つのセッションをピックアップしてご紹介します。

セッション1:半自動E2Eで手っ取り早くリグレッションテストを効率化しよう

こちらのセッションでは手動で行っていたリグレッションテストを半自動化するまでの工夫や苦労した点について発表していただいています。 食べログでもリグレッションテストはもちろん行っており、"テストの自動化"は非常に興味深いテーマでした。 このセッションで特に印象的だったのは"半"自動化という点です。自動化を進めていく上で、完璧な状態よりも成果を重視しまずは60~70点を目指してリリースを進めたとのこと。 自動化にあたってのハードルが高い機能については手動でテストを行うようにし、自動化された中で手動操作が行えるよう音を鳴らして操作を促すなどの工夫をして半自動化テストを行っているそうです。 そのほかにも、成功するまでOCRによる検知を回し続けるなど、成果を出すために泥臭さく取り組んでいることも紹介いただきました。 食べログでもAIを用いた効率化などに取り組んでいますが、うまくいかないこともしばしばあります。 そんな時に全て完璧な方法を目指して立ち止まるのではなく、目的を意識して時には人間の操作を前提とした選択肢や解決策を検討する柔軟さを持ち合わせていこうと思います。

セッション2:iOSアプリのバックグラウンド制限を突破してバックグラウンド遷移後もアップロード処理を継続するまでの道のり

こちらのセッションでは写真アップロードをバックグラウンドでも継続して行う方法について解説されていました。 食べログアプリもみてねアプリと同様、写真を扱うアプリケーションです。ユーザー体験向上のためにバックグラウンドでのアップロードは検討の余地があると感じています。 みてねアプリではバックグラウンドアップロードでの実行時間やタイミングの問題を解決するための方法としてPicture in Picture(PIP)を利用してバックグラウンドタスクを継続させるよう工夫されているとのことです。 技術的な制限を突破するためにPIPを使うという、まさにハックという内容で技術的に非常に面白くためになる内容でした。 こちらのセッションを見習い、ユーザーがよりアプリを使いやすくなるよう私も技術を活用して価値を届けていければと感じました。

セッション3:VisionFrameworkで実現する - プライバシーに配慮した「顔ぼかし」機能

こちらのセッションではVision Frameworkを利用したオンデバイスでの顔ぼかし機能の実現方法について丁寧に解説されていました。 食べログも店内写真などに他のお客さんの顔が写ってしまうといった同様の課題は存在するため、他人事とは思えないセッション内容です。 Vision Frameworkの利用方法や顔領域のマスク方法、認識しないケースといった実装上の細かい課題まで説明があり、実装をする上で重要な点を学ぶことができました。 iOS26ではFoundation Models Frameworkが登場するなどオンデバイスでのAI活用もさらに注目されるため、Vision Frameworkなどの仕様も視野に入れながらユーザーがアプリをさらに使いやすくなる機能を検討していきたいです。

スポンサーブースの様子

食べログブース

今年の食べログブースでは、「AIがあなたの口コミを生成します!」というコンセプトで、デモアプリを展示しました。※実際に新機能としてリリースする予定はありません

食べログブース

これは、WWDC25で発表されたiOS26のFoundation Models Frameworkを早速活用し、いくつかのキーワードや星の評価を入力するだけでAIがもっともらしい口コミを生成するものです。キャラクター(例:宇宙人、忍者、関西弁など)を設定できる遊び心も加えてみました。

ブースに来てくださった方々からは、「すごい!本当にありそうな口コミができた」「このキャラ付け面白いね」といったポジティブな反応を多くいただきました。一方で、「これは実際に食べログに載る機能ですか?」「食べログがAIで口コミを生成するのは信頼性の観点からどうなの?」といった鋭いご質問もいただき、サービスにおけるAI活用の難しさと責任を改めて実感する良い機会となりました。「AIが生成したことを明記すればアリかも」といったご意見も興味深かったです。

ノベルティとしては、エコバッグ、ミンティア、メガネ・モニタークロス、ステッカー、靴下などを用意しました。特に靴下は、昨年お渡しした方から「今も使っています」とお声がけいただくなど、大変ご好評いただきました。

各社のブース

他のスポンサーブースも大変な盛り上がりでした!特に印象的だったブースをいくつかご紹介します。

スポンサーブース

アンドパッド

Swiftに関するクイズが出題されていました。正答数に応じてノベルティがもらえる形式で、日や時間帯によって問題を変えているというこだわりようでした。解説ブログの執筆が大変そうだとおっしゃっていたのが印象的です。

KINTOテクノロジーズ

AIキャラクターとのじゃんけんができました。見事勝利し、トミカのミニカーをいただきました!また、ノベルティとして配布されていた冊子が絵本形式でアプリの歴史を紹介しており、ユニークな取り組みだと感じました。

ピクシブ

「エンジニアからの挑戦状」と題してTestFlightでアプリが配布されていました。SwiftUIのmodifierの理解度を試す内容で、開催期間中にもアップデートされていたようです。

フラー

フラーさんのブースでは、以前お世話になったエンジニアの方と再会し、長岡花火でのアプリの現地対応や教育系コンテンツでのDynamicType対応の苦労話など開発の裏側に関する興味深いお話を伺うことができました。

Sansan

お隣のブースだったSansanさんでは、iOSのコードに関するクイズが行われていました。毎年工夫を凝らした展示をされており、多くの参加者で賑わっていました。

STORES

モバイルオーダーのデモ体験ができました。サービスを実際に体験してもらうことでノベルティがもらえるという流れは、非常にスムーズで上手い見せ方だと感じました。また、今回のiOSDCに9名もの方が登壇されていることにも驚きました。

プログリット

プログリットさんのブースでは、謎解き形式の企画が行われていました。複数のクイズに答えて、それぞれの答えの頭文字をつなげるとある言葉になる、というものです。クイズの問題自体をAIに作らせたというお話も伺え、ここでもAI活用の広がりを感じました。

まとめ

3日間にわたるiOSDC Japan 2025は、最新技術をキャッチアップするのはもちろん、全国のiOSエンジニアと交流し、その熱量を肌で感じられる貴重な機会となりました。

今回得られた知見は、早速社内の勉強会でチームメンバーに共有し、今後のプロダクト開発に活かしていきます。特にSwiftUIへの移行や、AIを活用した新機能の開発など、具体的なタスクとして議論を進めていきたいと考えています。

食べログでは、iOSDCのようなカンファレンスへの参加を積極的に支援し、エンジニアが常に学び、成長し続けられる文化を大切にしています。技術コミュニティへの貢献と、そこから得た学びをサービスに還元するサイクルを、これからも回し続けていきます。

懇親会の様子

最後に、素晴らしいイベントを企画・運営してくださったスタッフの皆様、そしてブースにお越しいただいた皆様、本当にありがとうございました!

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