Tabelog Tech Blog

食べログの開発者による技術ブログです

食べログ中途入社後のチュートリアル期間をどう過ごしたか

はじめに

初めましてこんにちは。食べログWeb開発部の齊藤です。
今年3月に食べログに転職した私も気付けば4ヶ月が経ちました。

私は転職するにあたりいくつかの大きめの不安を抱えていたのですが、現在は問題なく解消されているので
・転職前、直後に不安に思っていたこと
・実際どうだったか、どう解消されたか
の形式で実際にどのようなキャッチアップのサポートがあったかを上げていこうと思います。

「食べログのエンジニアへの転職に興味がある。けれど受け入れ態勢が不安」
と思っている方の参考になれば幸いです。

その前に……どんな状態で・何を求めて食べログへ?

前提として、齊藤がどのような人間かを少しだけお話させていただこうと思います。

前職で約4年ほど
・独立系のSIer
・Javaメイン
・Webアプリケーションの受託開発でサーバーサイドエンジニア
をしていました。
他にもTypeScriptやC#あたりも必要に応じて齧っていた感じで、新しい言語やフレームワークに挑戦するのは好きな方でした。

業務に取り組むにつれ
・もっとユーザー数の多いサービスの開発がしたい
・開発サイクルの早い仕事がしたい
・所属する会社のビジネスに密接することがしたい
といった思いが強くなり、さまざまな企業の方とお話をさせていただいた結果「食べログ」というサービスに参加することになりました。

Ruby on Rails の実務経験ないけど本当に大丈夫?

実は食べログのエンジニア求人なのですが、Ruby on Rails経験が必須ではないのです。

前述の通り実務経験のない言語・フレームワークでの挑戦ということで、業務効率が悪すぎて迷惑をかけるのではないかと戦々恐々としていました。

この点を解消したのは「コードレビューの質が良いこと」でした。

業務フロー上、書いたコードに対し必ずチーム内でコードレビューを行うのですが、形式的なものではなく丁寧にチェックが行われています。
「この部分Ruby on Railsだとこっちの書き方をすれば綺麗に書けます!」みたいな指摘を多くいただけるので、公式のドキュメントと合わせることでRuby on Railsに詳しくない私でも問題なくキャッチアップできました。

開発サイクル速さについていける?

今までウォーターフォール型の開発しかやってこなかった私にとって、継続しているWebサービスの開発業務のサイクルに果たしてついていけるのか?というのは不安要素の一つでした(それが転職動機でもあるので、正確には不安半分期待半分といったところでしょうか)

この辺りは「小さめの案件を中心にサイクルを回す回数を確保すること」で解消されました。

業務のフローを覚えるのと同時に成功体験の数をインスタントに積み重ねて自信に変えていくことができるので、今では「何をあんなに怖がっていたんだろう」という感覚です。

ただ、開発スピード重視のために細かい設計資料やコメントがないことが多いため、初めて見る機能の理解を深めるのに推測ベース(おそらくこう処理したいのだろう)になりがちなのは少し怖く感じます。 かなり多機能なシステムなのでの「必要に応じてコードの意図をどこかに残すようにする改善」みたいなものはちょっと必要かなと思う節があります。

いきなり在宅で大丈夫?

Web開発部は入社初日のみ諸々の手続きで出社し、以後は特に理由がなければ在宅勤務ということで、トラブル時の相談等コミュニケーション面の不安も少しありました。

ただこの点は前2つと違い一瞬で解決しました。Teams(チャットツール)で基本的にやり取りをする際にとにかくレスポンスが早くて驚きました。
例えば開発環境のトラブルでどうしようもなくなってしまった際も、エンジニア用のチャンネルで助けを求めるとすぐに複数の方から反応があり、すみやかに解決し業務に戻れました。
ちょっとしたことでも気軽に相談できる空気感が転職直後は非常にありがたく、いろいろな方にお世話になりました。
また、このスピード感がエンジニア間のコミュニケーションで常に維持されているので、わからないまま時間だけがすぎていくようなことがほとんどなくすごく働きやすいです。

ちょっと気になったことがあったんだけれども…

食べログで働き始めて一番気になった、資料やナレッジがRedmineやConfluenceに散らばっていって探すのに時間がかかる問題の話を書こうと思っていたのですが、ちょうど本記事の執筆中にConfluenceへの情報の集約が始まりまして書き直すことになりました……
こういった細かいところの業務改善もきちんと行なって、働きやすさを維持しようという姿勢もある。という良い例になりましたので紹介しておきます。

何を成し得たのか

前述の通り、多くの方に支えられてなんとか業務をこなせるようになってきた私ですが、具体的に何か成果はないのか?ということで、こちらの先月末のプレスリリース記載


「食べログ、サステナビリティに関する情報の掲載」

の実装の大半を担当させていただきました。

自分の関わったものがこういう形で世に出るとなかなか感慨深いものがありますね。
この達成感も食べログのスケールならではでないかと思います(余談ですがリリース前日は緊張しすぎて全く眠れませんでした)

最後に

ここまで色々書いてきましたが、私から伝えたい結論は
「受け入れ態勢・業務環境はとても良いので不安に思う必要はほとんどない」
という一点につきます。
もし興味を持っていただけたのであればぜひ応募を考えてみてください!