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Difyの全社活用について、Dify Meetup Tokyo #1で発表しました

はじめに

こんにちは。テクノロジー本部 アドバンストテクノロジー部 部長の時田充です。私たちの部門は、生成AIをはじめとする先進技術を活用し、全社の業務生産性を向上することと、サービスの改善を支援することをミッションに活動しています。その一環として、Difyの全社活用をテーマに2024年6月23日に開催されたDify Meetup Tokyo #1で発表しました。

Dify Community(JP)の立ち上げとMeetupイベントの開催

カカクコムでは、全社的な生成AI活用プラットフォームとしてDifyを選定したことと並行して、弊社CTOの京和がDifyアンバサダーのサンミンさんと共にDify Community(JP)の立ち上げとMeetupイベントの企画を進めました。立ち上げてすぐのコミュニティで開催までの期間が2週間弱しかなかったため、カカクコムが全面的にバックアップし、イベントの運営、会場設備の提供、フード・ドリンクのスポンサーなどを担当しました。告知期間も短く、参加者が集まらなかったらどうしようという運営の心配を他所に、最終的には会場枠いっぱいの定員250人に対して345人の申し込みをいただき、大盛況のイベントとなりました。コミュニティ主導のDifyイベントとしては、現時点で世界最大規模(!)とオープニングトークで発表がありました。

発表中の会場の様子。250名分の席がほぼ埋まっている状況でした。 発表中の会場の様子です。250名分の席がほぼ埋まるくらいの盛況ぶりでした。

私個人の所感としては、今回発表が決まってからの準備期間が短く、発表資料の中身に当たる部分を実際に考えたり試したりしながら資料のガワも作るという過密スケジュールでしたが、ChatGPTを壁打ちにフル活用する事で何とか乗り切る事ができました。また、発表後の懇親会では多くの参加者から「発表が非常に参考になりました」、「事例を聞いて活用の具体的なイメージが湧きました」などのお声掛けをいただき、非常に嬉しく思いました。企業への導入を検討し同じような課題を抱えている参加者の方々と意見交換をして、Difyへの関心の高さを肌で感じることができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。

イベント終了後の、運営チーム集合写真。 今回のイベント運営チームです。

発表内容

私の発表は「全社的な生成AI活用プラットフォームとしてのDifyの導入事例紹介」というタイトルで、カカクコムがDify全社導入を決めるまでの背景、導入を進めるにあたり今考えていること、そしてDifyアプリケーションのトライアル事例について紹介しました。現在は本格的な導入に向けて準備を進めている段階です。今後もプロジェクトを進める中で得られた知見をイベントや記事を通じて発信していく予定です。

以下に発表スライドを添付します。

speakerdeck.com

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Difyアプリケーションのトライアル事例のひとつとして紹介した、食べログの生成AIによる記事作成支援のシステムは非Difyの環境で稼働中です。詳細については本Tech Blogに記事がありますので、気になる方は是非読んでみてください。

また、生成AIの活用実績のひとつとして紹介した、食べログChatGPT Pluginの導入についての記事も是非読んでみてください。

おわりに

アドバンストテクノロジー部では、本プロジェクトをはじめとする、様々な生成AIの活用プロジェクトを推進しています。生成AI活用プラットフォームの構築に興味がある方、プラットフォーム上で生成AI活用ソリューションを創り上げる事に興味がある方、いずれのメンバーも募集しております。カジュアル面談だけでも歓迎ですので、ご連絡お待ちしています。