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食べログの開発者による技術ブログです

「Sentry本国のエンジニア登壇!Sentry 活用できてる?利用企業から学ぶエラー管理LT」 登壇レポート

目次

はじめに

食べログシステム本部 ウェブ開発部 FEチーム の遠藤司樹です。2023年8月30日に開催された ファインディ株式会社様主催の「Sentry本国のエンジニア登壇!Sentry 活用できてる?利用企業から学ぶエラー管理LT」に登壇しました。このブログ記事ではイベントの登壇レポートを書きます。また、食べログでは今回の登壇のようにアウトプットする機会が多く提供されているので併せて紹介します。

イベント概要

イベントの背景と目的は以下の通りです。

背景

近年、多くの企業が開発生産性向上のためにDevOpsツールに注目しています。中でもエラー管理はサービスの信頼性向上、ユーザーエクスペリエンスの向上に寄与する重要なファクターです。日本では、すでに800社以上の企業がこのエラー管理のために、Sentryを導入しています。一方で、その機能を十分に活用できている企業は多くないのが現状です。

目的

本イベントでは、海外の企業でSentryを活用している事例や、日本国内の企業でツールを活用してエラー管理体制を構築しているエンジニアの方々にお話いただきます。その有用性やベストプラクティス、失敗経験、工夫している点などの知見を広く共有することで、より生産性を高めた状態を目指します。

詳細

イベントは Zoom を使用したオンライン開催で参加登録者数は331名。登壇者は4名で1人あたりの発表時間は7分の LT と3分の質疑応答を含めた計10分でした。

以下のタイムテーブルでイベントが進行しました。

イベントのタイムテーブル

イベント中は参加者と登壇者も Zoom のチャット機能を使用してコメントや質問を送ることができました。また、イベントの最後にはファインディ株式会社様が参加者に対してアンケートを実施してくださり、参加者からのフィードバックを頂きました。

登壇のきっかけ

ファインディ株式会社様が FEブログ1の 「月間13億PVのエラートラッキングにSentryで挑む 」記事をご覧になり、私が所属している食べログのFEチームに登壇依頼がありました。当該記事の執筆者は私ではなかったのですが、以前に私が Sentry に関する「Next.jsにSentryを導入した際の課題と解決策について」の記事を書いていたので私が登壇することになりました。

今回の登壇者は私でしたが Sentry に関する記事を書いていなくても、食べログでは手を上げれば誰でも登壇できる環境です。 食べログではアウトプットする機会が多く提供されており、誰でも挑戦できる環境はエンジニアとして成長できてとても良い環境だと感じています。もちろん登壇に必要なスライド作成や発表練習などの作業は業務内で行っています。

登壇内容

イベントの目的はイベント概要で記載したように Sentry の知見を広く共有する事だったので、食べログのような大規模サービスでのエラー管理方法の取り組みを発表することにしました。 食べログでは Sentry をフロントエンドのエラートラッキングとして使用しているので「食べログフロントエンドのエラー管理方法」というタイトルにしました。

以下に発表スライドとイベントのアーカイブ動画を添付します。 発表スライドは LT の内容を補助する役割として最低限の情報しか記載していませんので、スライドだけではなく動画も見ることを推奨します。

speakerdeck.com

www.youtube.com

発表スライドのまとめスライドを添付しておきます。ぜひスライドや動画も見て頂けると嬉しいです! 発表スライドのまとめスライド

登壇したことによる学び

登壇するにあたって Sentry の運用方法を一から再確認し、発表スライドを作成して LT の練習をしました。そのため、なぜこのような運用にしているのかを改めて考えて理解できました。

私は外部登壇の経験が少なく、スライド作成や LT に苦手意識がありました。しかし、今回の登壇準備を通してチーム内のメンバーや上司にスライドや LT の内容をフィードバックしてもらいながら資料作成と発表練習ができたので、自分の中では満足のいく発表ができたと感じています。また登壇する機会があれば登壇したいと思えるほどになったので、今回の登壇は良い成長に繋がりました。

イベントの参加者からは「活用例を具体的に知ることができてよかったです。特にカカクコムさんの、エラーの仮説の立て方についてはとても参考になります。」とアンケートで感想を頂き、私が発表したことが他の人の役に立ったと感じることができてとても嬉しかったです。 また、他にも「様々な企業様の事例を知れて、自社との比較や新たな知見を獲得できた」、「全然活用できていなかったので、活用しようと思いました!」との感想もあったので、イベントの目的である Sentry の知見を広く共有することに少しは貢献できたと感じて嬉しかったです。

他の登壇者の LT を聞いてみたことによる学び

Sentry の活用・運用方法は企業によって様々で、どの企業も組織構成や導入するプロダクトなどの環境に合わせて工夫していることが知れました。Sentry を使う目的を明確にし、環境に合わせた運用をすることが重要だと感じました。また、運用が属人化してしまう、エラーの対応基準が難しいなどの共通する課題もあることがわかりました。しかし、こちらも課題に対するアプローチは企業によって様々なので、他企業のアプローチも参考にした上で試行錯誤して自分たちのチームに合った運用方法を見つけることが重要だと感じました。

他にも Sentry の知らなかった機能を知ることができました。Codecov 機能を使用してエラーが発生したコードのテストカバレッジを可視化したり、GitHub Deployment Gates 機能を使用して CI/CD と連携し設定したクラッシュ率の閾値を超えたら自動でロールバックするなどの機能を知ることができました。

おわりに

イベントの登壇後に社内の勉強会である Tabelog Tech MTG で発表する機会を頂き、社内のエンジニア約100名に対してイベントで発表した内容を社内向けに発表しました。私が所属している FEチーム以外では Sentry をあまり活用できていない現状がありましたが、デプロイ起因のエラーを見逃さないようにするための Sentry の使い方を追加して発表ができたので社内の Sentry の活用を促進できたと感じています。

そして今回はブログ記事として登壇レポートを書きました。外部登壇することで外部への発信だけではなく、社内の勉強会に繋がり、さらにブログ記事へと繋がり外部と社内の両方に発信できました。 食べログではブログ記事をはじめ、外部登壇や社内勉強会などアウトプットする機会が多く提供されているのでエンジニアとして成長できる環境が整っています。

最後に、発表のレビューに協力してくれた食べログメンバー、登壇する機会を与えてくださったファインディ株式会社様、そして発表をご覧になったイベント参加者の皆様、ありがとうございました。

食べログでは絶賛採用中です!アウトプットする機会が多く提供されているので成長できる環境が整っています!!ぜひ食べログで一緒に働きましょう!!!


  1. 現在は Tabelog Tech Blog に統合されたので FEブログは更新されていません。